column コラム
着物の種類を徹底解説!シーン別や年齢別の使い分け方法は?
2021.05.15着物にはいくつかの種類があり、場面や年齢によって着用する種類を選ぶことが大切です。
自分に合った着物、そしてシーンに合った着物を着用することはマナーでもありますし、着物を着こなす第一歩です。
今回は着物の種類と、どんなシーンで着用できるのかをご紹介します。
着物の種類と選び方!シーンや年齢に合わせて選ぼう!
今回は女性用の着物の種類と、それぞれの着用シーンについてご紹介します。
着物には”格”というレベルのようなものがあり、格が高いものはお堅いシーンで着用することができます。
格の順は高い方から第一礼装→準礼装→お出かけ用→普段着のようなイメージです。
今回は格ごとにグループに分けて着物の種類をご紹介します。
第一礼装
第一礼装は、式典などに出席する際や、誰かをお迎えする際などに着用する着物の種類で、洋服で言うフォーマルです。
女性の場合、結婚式の花嫁衣装などで着用する着物の種類です。
・打ち掛け
結婚式で和装の花嫁が着用する着物です。
華やかな色打掛、おしとやかな白無垢などの種類があります。
色柄の種類が豊富なので、年齢を問わず着用することができます。
・黒留袖
黒基調の着物で、主に結婚式で新郎新婦の母親がお迎えする立場として着用します。
黒留袖は既婚女性が着用する着物の種類で、年齢やシーンに合った柄を選びます。
・本振袖
未婚の女性の第一礼装として着用されるのが振袖です。
成人式で着用したり、結婚式にゲストとして招かれた際に未婚の女性が着用できます。
準礼装(略礼装)
準礼装は、第一礼装の次に格が高い着物の種類で、洋服で言うセミフォーマルです。
普段着では行けないような入学式や卒業式、同窓会などで着用します。
・色留袖
生地の色が黒以外の留袖で、華やかな色合いのものがたくさんあります。
既婚女性や、年齢的に振袖を卒業したい未婚女性が着用します。
身内の結婚式に参列する際や、パーティなどで着用することが可能です。
・訪問着
全体に大きく柄が入った着物です。
柄にもよりますが、古典柄や格式が高い柄が入ったものは準礼装として着用可能で、結婚式への参列や入卒式で着用できます。
年齢に合わせて柄を選ぶことができるため、幅広い年齢の女性が着用することができる着物の種類です。
・付け下げ
訪問着を少し簡略化した着物の種類で、裁ってから染める訪問着に対して付け下げは反物のまま染めて着物を作ります。
こちらも柄の種類が多いため、年齢に合わせて選ぶことができます。
柄や合わせる帯によって入卒式やお茶会、パーティー、目上の人とのお食事会など幅広いシーンで活用できる着物です。
・色無地
その名の通り、無地の着物で黒以外の色で染められた着物の種類です。
こちらも柄や合わせる帯によって入卒式やお茶会、パーティー、目上の人とのお食事会など幅広いシーンで活用できる着物です。
お出かけ着
普段着では行きにくいけど、礼装ほどかしこまる場面でもないときにはお出かけ着として着用できる着物が便利です。
・小紋
全体に柄が入った着物の種類です。
柄や色の種類が豊富なので、お出かけ先や着用する人の年齢によって選ぶことができます。
お買い物やお食事会、観劇などのお出かけで着用できます。
・お召
生糸を織って作る着物で、凹凸がある生地感が特徴です。
柄や色の種類が豊富なので、お出かけ先や着用する人の年齢によって選ぶことができます。
お買い物やお食事会、観劇などのお出かけで着用できます。
普段着
普段着用する私服として使える着物もあります。
着物初心者の方や、一度和装をしてみたい人におすすめの種類です。
・浴衣
夏祭りや花火大会で着用する人が多い浴衣は普段着とされる着物の種類です。
カジュアルなシーンで着用ができるので、夏のお出かけには浴衣を着用してみましょう。
・プレタ着物
ポリエステル素材などでできた既製品の着物です。
着物の中でも比較的安い値段で手に入れることができるため、お友達とのお出かけや旅行の際に着用するのにおすすめです。
シーン別!おすすめの着物の種類と着こなし方
お祝い事の日やフォーマルなシーンなど特別な日のお出かけに着用することが多い着物ですが、いざ着るとなるとどんな風にコーディネートすれば良いか迷ってしまいますよね。
ここからはシーン別に着用できる着物とおすすめの着こなしをご紹介します。
友人の結婚式にお呼ばれするときの着物の種類
友人の結婚式に参列する場合、未婚の女性は振袖を着用することができます。
ただし、花嫁や親族よりも派手にならないことがルールなので、華やかすぎる場合は訪問着や色無地を着用するのがおすすめです。
既婚女性の場合、色留袖や訪問着を着用することができます。
こちらも花嫁や親族よりも派手になるのは避けた方が良いですが、お祝い事の場にふさわしい華やかな装いが良いでしょう。
卒園式や入学式に参加するときの着物の種類
卒園式や入学式に参加する場合には訪問着や色無地がおすすめです。
お祝い事にふさわしい柄や明るい色味のものがおすすめですが、あくまで主役は子どもたちなので派手すぎるのはNGです。
観光や普段のお出かけのときの着物の種類
観光やお出かけなどのカジュアルなシーンでは、着物の種類を自由に選ぶことができます。
訪問着や色無地は少しフォーマルすぎるという場合には、小紋や紡がおすすめです。
また、初めて着物を着る人などの着物に慣れていない人は、プレタ着物もおすすめです。
汚れてしまっても洗濯できるものもあるので、飲食の機会が多い観光での着用も安心です。
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着物の種類の使い分けがマナーの一つ
着物はどこに着ていくのかによって種類を使い分けることが大切です。
フォーマルな場面で着物を着用する場合には種類に注意しましょう。
また、着物に慣れていない人は普段着で着物着用してみるのがおすすめです。
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