column コラム
着物と帯の組み合わせはどう選ぶ？失敗を防ぐコーディネートのコツ
2021.06.12着物を着る時に、着物の柄や色を選ぶのと同じくらい重要なのが帯との組み合わせです。
着物にどんな帯を合わせるかによって、着物の印象が変わりますし、着ていくことができるシーンも変わります。
今回は着物と帯の合わせ方について解説していきます。
目次
知っておきたい！帯の種類
まずは着物に合わせる帯の種類をおさらいしましょう。
着物の種類によって組み合わせることができる帯が異なりますし、着用シーンも異なります。
着物と帯の組み合わせを考えるときには、帯の色の前にまずは帯の種類に注目してみましょう。
袋帯
帯の中でも一番各が高く、留袖や訪問着、振袖などと合わせます。
豪華な作りになっているものも多く、結婚式に出席する際や式典に参加する際など、フォーマルなシーンで使用します。
長さがあり、様々なアレンジの結び方ができるので、お祝い事のときや華やかに着物を着たいときに合わせます。
名古屋帯
名古屋帯は袋帯よりも少し短めの帯で、カジュアルなシーンで活躍します。
訪問着と合わせて準礼装にしたり、小紋と合わせて普段のお出かけに使用することもできます。
お茶のお稽古や食事会、同窓会などに出かけるときに合わせます。
半幅帯
その名の通り、袋帯や名古屋帯の半分の幅の帯です。
紬、浴衣に合わせるのはこちらの帯で、見た目の印象はかなりカジュアルになります。
帯の中では薄く、軽いものが多いので、初心者さんでも扱いやすいのが特徴です。
街歩きの際やお祭りに出かける際に活躍します。
作り帯
作り帯は、胴に巻く部分と飾りの部分が別になった帯で、帯の結びの部分が完成した状態で販売されています。
胴に巻いた帯に飾りを刺すだけなので簡単に着物を着ることができます。
ただしフォーマルなシーンに合わせるのはマナー違反だとされることもあるので注意が必要です。
おしゃれ度が決まる？帯の色合わせの方法
着物にどんな種類の帯を合わせるか決めたら、次はどんな色の帯を組み合わせるのかを決めていきましょう。
帯の色合わせを決めるときには、次の方法を参考にしてみてください。
着物と同系色を選ぶ
着物と同系色の帯を選ぶことで、着物コーディネート全体に統一感が出ておしゃれに仕上がります。
赤×ピンク、紺×青、黄×オレンジなど、着物の色に合わせて同系色でまとめてみましょう。
着物と帯を全く同じ色にするのではなく、同系色で濃淡をつけると、着物と帯の両方が際立ちますよ。
白や黒を選ぶ
帯の色に迷ったときには白や黒を取り入れてみるのもおすすめです。
白や黒は着物を選ばないので、どんな着物にも合わせやすいですよ。
全体を優しい雰囲気に仕上げてくれる白の帯、全体を引き締めてくれる黒の帯、どちらも一つあると便利です。
着物の柄から色を選ぶ
着物に合わせる帯に迷ったときに使いたい方法の一つが、着物の柄で使用されている色を選ぶことです。
柄で使用されている色の帯を選べば、着物コーディネートにまとまりがでますし失敗しにくいですよ。
着物の差し色として帯を選びたい場合は、ぜひこの方法を参考にしてみてください。
反対色を選ぶ
おしゃれさんにおすすめなのが、着物と帯で反対色を選ぶ方法です。
反対色を選ぶことで、着物と帯それぞれの存在感がアップして、メリハリのあるコーディネートになりますよ。
反対色を合わせる場合は色の濃淡にも注目してみましょう。
着物か帯のどちらかを淡い色にすると、色同士が喧嘩せずに、おしゃれな着物コーディネートができますよ。
帯の柄にも要注意！
着物と帯の組み合わせを考えるときには、帯の柄にも注目しましょう。
柄入りの帯の場合は、どんな柄が入っているかによって着用シーンが変わります。
お祝い事の場にはおめでたい柄のものが向いています。
初心者さんの場合は、無地の帯を選んでおくと組み合わせに迷いにくいですよ。
慣れてきたら柄×柄のコーディネートにも挑戦してみましょう。
着物と帯の組み合わせを楽しんで！
どんな着物にどんな帯を合わせるのかの組み合わせを考えるのは、着物を着るときの一つの楽しみでもあります。
自分だけのおしゃれな着こなしを楽しんでみてくださいね。