column コラム
着物に似合うネイルとは?色や柄選びのポイントを解説
2019.09.19昔は「着物にネイルはふさわしくない」などと言われていましたが、最近では着物のときにもネイルを楽しむことが当たり前になっています。
ただし、いつもと同じネイルでよいというわけではありません。
ここでは、着物のときのネイルのポイントや、着物に似合うネイルの色・柄を紹介します。
目次
着物に似合うネイルのポイント
着物と洋服では、似合う髪型やメイクが異なるように、似合うネイルも異なります。
いつもと同じネイルでは、手だけが浮いてしまうということも少なくありません。
着物の種類や場面によってもふさわしいネイルは異なりますが、まずは着物に似合うネイルに仕上げるための基本的なポイントを確認しておきましょう。
1-1.シンプルかつ上品に仕上げる
着物のときには、髪型やメイク同様、ネイルも品のあるデザインで和風美人を意識するようにしましょう。
着物は、色合いのコントラストがはっきりとしたものや、華やかな柄のものが多いです。
そのため、ネイルまでゴテゴテと飾りつけしすぎたり、派手にしすぎたりしてしまうと、ちぐはぐな印象になってしまうことがあります。
ネイルはワンカラーでも上品な色の物を選ぶだけで、着物姿がぐっと引き立ちます。
少し物足りなく感じられる場合には、1本の指にだけ花柄を入れたり、パールなどで上品に飾り付けをしたりするのがよいでしょう。
また、着物のときには短めの爪でも色や柄次第で上品な仕上がりとなります。 反対に、ロングタイプのネイルチップやスカルプチュアネイルなどで爪を長くしすぎてしまうと、着物には不釣り合いな華美な印象となってしまうこともあるため、注意してください。
1-2.着物の色や柄を取り入れる
着物のときのネイルは、着物の色や柄に合わせることで統一感が出ます。
まず、着物の地色からネイルのベースカラーを決めていきます。
同じ色だと少しくどいと感じられる場合には、着物の帯や柄に使われているカラーを取り入れることをおすすめします。
同様に、着物に描かれている柄とネイルの柄を合わせても素敵です。
また、着物の色によって印象が変わるため、それぞれの色味に合わせてネイルデザインを決めることもよいでしょう。
赤・ピンク系の着物
赤色やピンク色の着物は可愛らしい印象のものが多いため、赤やピンク、ホワイトなどのネイルカラーに花柄など、華やかなネイルが似合います。
大人っぽい印象にしたい場合は、ベースカラーをベージュにすると上品に仕上がります。
黄色・オレンジ系の着物
ポップで元気な印象を与えるビタミンカラーの着物には、ネイルも同系色が似合います。
緑や紺など、帯や柄に使われている色をアクセントカラーとして取り入れることもおすすめです。
青系・緑系の着物
涼しげで大人っぽい印象の着物のときには、ネイルも洗練されたデザインにすることがおすすめです。
柄はあまり派手にせず、ラインストーンや金箔などで上品な華やかさを演出しましょう。
黒系の着物
きりっとした中にもモダンでおしゃれな印象のある黒色の着物は、近年若い方からも人気を集めています。
ネイルも黒・白・赤などのカラーをメインに、市松模様や椿・梅柄など、モダンな雰囲気に仕上げるのがおすすめです。
2.着物に似合うネイルの色
着物でネイルをするときにまず着目したいのが、色です。
着物とネイルの色合いを合わせることで統一感が出ると述べましたが、「着物がまだ決まっていない」、「その都度ネイルデザインを考えるのは大変」という場合には、どんな着物にも似合うネイルの色を覚えておくと安心です。
ここでは、着物に似合うネイルの色や塗り方を紹介します。
2-1.単色塗りにおすすめの色
着物のときのネイルは、基本的に単色塗りをするだけでも十分です。
単色塗りに使う色は、多くの着物に使われているような色、シンプルながらも上品な色を選ぶとどんな着物にも馴染みやすくなります。
具体的には次のような色が単色塗りに向いています。
単色塗りの場合には、2・3回重ね塗りすることでしっかりと色が乗ります。
華やかさを出したい場合には、ストーンなどを飾り付けることもおすすめです。
2-2.おしゃれに仕上がるグラデーションネイル
着物のときにはグラデーションネイルもおすすめです。
グラデーションネイルとは、爪の先端から根本にかけて徐々に色が変化するタイプのネイルです。
グラデーションネイルなら、着物の色や柄を選ばず楽しむことができて、単色塗りよりもおしゃれな印象となります。
グラデーションネイルの塗り方には、スポンジを使ってぼかすなどいくつかの方法がありますが、セルフでも比較的簡単にできるのが特徴です。
ふんわりとした優しい印象にしたい場合には、ピンクやベージュなどの色を使いましょう。
1色でも十分ですが、ホワイトやクリアを使ったグラデーションにしてもきれいに仕上がります。
もう少し華やかな雰囲気にしたい場合には、ゴールドやシルバーを使うことをおすすめします。
ゴールドやシルバーであっても、グラデーションにすれば派手になりすぎず、エレガントな印象に仕上がるため、パーティーなど華やかな場にもぴったりです。
3.着物に似合うネイルの柄
色と同じく、ネイルの柄も着物にふさわしいものを選ぶ必要があります。
一般的に着物には柄が大きく描かれていることが多いため、ネイルの柄に気を付けないとゴテゴテとした印象になってしまうことがあります。
着物のときには、着物に合い、派手すぎない柄を選ぶことが大切です。
ここでは、着物に似合うネイルの柄を紹介します。
3-1.和柄
着物に似合うネイルの柄は、やはり和柄です。
桜や椿、牡丹、市松模様といった和柄は、着物ネイルの柄として定番となっています。
着物に描かれている柄を取り入れることで、より統一感が出ます。
自分で描くのが難しいという方は、ネイルシールを使えば簡単におしゃれな柄を入れることができます。
お気に入りの柄を見つけて、試してみてはいかがでしょうか。
着物のデザインによっては、すべてのネイルに柄を描いてしまうとくどくなってしまうこともあります。その場合には、いくつかの指だけに柄を入れるなど、バランスを見ながら調整してみてください。
3-2.季節感のある柄
デートや観光など、よりカジュアルに着物を楽しむときには、ネイルにも遊び心を加えてみましょう。その場の雰囲気をぐっと盛り上げる、季節感のある柄を取り入れていただくことがおすすめです。
例えば、春なら桜、夏なら海、秋なら紅葉、冬なら雪などといった柄があります。
こちらも、ネイルシールを使えばセルフでも簡単に楽しめます。
あまり柄を入れすぎるとくどくなってしまうため、着物の地色をベースカラーに取り入れながら品よく仕上げることが大切です。
3-3.フレンチネイル
洋風なイメージのあるフレンチネイルですが、意外にも着物によく合います。 シンプルながらも上品でおしゃれな印象で、結婚式や成人式などの改まった場面にも適しています。 着物の色や柄を選ばず、さらに着物を脱いで洋服になったときにもそのまま楽しむことができる点が、フレンチネイルのメリットです。
フレンチネイルは、全体をクリアカラーで塗り、先端にホワイトを乗せるのが定番ですが、さまざまなアレンジも可能です。 たとえば、先端部分をレトロなからし色や茶色にしたり、赤や黒でモダンな雰囲気にしたり、斜めフレンチに花柄をあしらったりといった塗り方があります。
ベースとなる色を爪全体に塗ってよく乾かした後、マスキングテープなどで区切って先端部分を塗れば、セルフでも簡単にフレンチネイルを楽しむことができます。
4.まとめ
着物に似合うネイルというと難しく感じる方も多いかもしれませんが、いくつかのポイントを押さえておけば気軽におしゃれなネイルを楽しむことができます。
まずは、ベースとなる色や柄を決めておきましょう。着物を引き立てるよう、派手過ぎず、上品に仕上げることが大切です。セルフで楽しめる着物ネイルも多くあります。こちらで紹介したデザインを参考に、チャレンジしてみてください。