column コラム
長襦袢とは?おしゃれさんこそこだわる重要アイテムの役割
2021.05.08長襦袢は着物を着用するときに欠かせないアイテムです。
今回は長襦袢の役割と選び方をご紹介します。
着物に欠かせない重要アイテム、長襦袢とは?
着物を着るときに必要なものは着物と帯だけではありません。
美しく着こなすためには、長襦袢を着用しましょう。
長襦袢とは?
長襦袢は着物の中に着用し、着物に汗などの汚れがつくのを防ぐ役割があります。
長襦袢は半襟をつけて着用することで、何枚もの衣を重ねて着ているように見えるのも着物の魅力の一つです。
白や淡いピンクや水色などの色があり、襟元や袖口からチラリと見えるため、着物姿をおしゃれに仕上げる役割があります。
また長襦袢は、着物の土台として着付けの仕上がりを美しくしてくれるアイテムです。
着物を着る時には欠かせないものだと覚えておきましょう。
肌襦袢との違いは?
長襦袢と肌襦袢は度々混同されますが、洋服に例えると肌襦袢は肌着、長襦袢はインナーのようなイメージです。
肌襦袢→長襦袢→着物の順で重ねて着付けを行います。
肌着である肌襦袢は外から見えることはありませんが、長襦袢は着物の襟元や袖口から見えます。
そのため、着物姿の仕上がりを左右すると言っても過言ではありません。
長襦袢の種類は?
長襦袢と言ってもその種類はいくつかあり、自分の好みや着物を着る季節に合わせて選びます。
長襦袢の種類(1)長さや形
長襦袢はワンピースのような形のものや、上下が別れているものがあります。
長襦袢としての役割に差はありませんが、着心地が異なりますので自分の好みのものを選びましょう。
一般的にはワンピース型が多くどんな着物にも対応できます。
動きやすさや丈感の調整のしやすさだと上下が分かれた二部式もおすすめです。
長襦袢の種類(2)素材
長襦袢はシルク・ウール・ポリエステルなど様々な素材を使って作られます。
シルクはさらりとした着心地でツヤ感が美しいためフォーマルなシーンで着物を着る時に使えます。
ウール素材は防寒が必要な冬におすすめですし、お手頃な価格で手に入ることが多いポリエステルは着物初心者さんにおすすめです。
長襦袢を用意するときには素材にも注目してみましょう。
長襦袢を着るときの注意点
インナーのような役割ではあるものの、着物姿の仕上がりを左右するのが長襦袢です。
長襦袢を着るときには次のことに注意しましょう。
・襟の合わせが中心からズレないように
長襦袢に合わせて着物を着るため、長襦袢の襟合わせがズレてしまうと着物にも影響がでます。
背中の真ん中に一本線があるイメージで、体の中心線からズレないように着用しましょう。
・半襟は事前に縫い付けておくこと!
長襦袢を着る前に必ず半襟を縫い付けて準備しておきましょう。
半襟を付けるのを忘れていても、着付けが終わった後では手遅れになってしまいます。
・衣文抜き(えもんぬき)で大人っぽく着こなせる
衣紋抜きは、長襦袢の後ろ襟を少し引っ張ってゆとりを持たせることです。
衣紋を抜いておくことで、着物が着崩れてきたときに襟が上がって詰まってくるのを防ぐことができます。
着物を大人っぽく着こなすことにもつながるので、長襦袢では衣紋抜きをしておきましょう。
長襦袢×半襟のおしゃれを楽しむ
長襦袢に付ける半襟は、無地の白色の物だけでなく、色付きのものや柄入りのものがあります。
またレース素材のものも登場していて、着物のおしゃれの幅が広がっています。
襟元に柄や色を取り入れると顔周りが明るくなり華やかな印象になりますよ。
着物と襟のコーディネートを楽しんでみましょう!
長襦袢を使ったおしゃれな襟合わせの方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
長襦袢の選び方は?
長襦袢は、どんな場面で着物を着るのかを基準に選んでみましょう。
シーンに合った着物の着こなしをするためには、長襦袢選びも大切です。
フォーマルなシーン
フォーマルなシーンでは、白い長襦袢がおすすめです。
先程もお伝えしたように、素材はキッチリ感が伝わるシルクがおすすめです。
セミフォーマルなシーン
セミフォーマルなシーンでは、淡い色付きの長襦袢がおすすめです。
着物の色と合わせておしゃれに演出してみましょう。
カジュアルなシーン
カジュアルなシーンでは、どんな長襦袢でもOKです。
柄襟などを合わせて遊びココロをプラスしましょう。
男性着物に長襦袢は必要?
長襦袢は男性が着物を着るときにももちろん必要です。
女性と同じように、着用する季節やシーンに合わせて選ぶ必要があります。
シンプルなデザインが多い男性着物では、白色の長襦袢が主流ですが、襟元に少し色を入れておしゃれを楽しんでみるのもおすすめです。
着物レンタルは長襦袢の持ち込み不要!
着物を着る時に必要不可欠な長襦袢ですが、着物レンタルの場合はプランの中に長襦袢が含まれているため自分で準備する必要はありません。
着付けに必要な道具を揃えるのは難しい人や、長襦袢をお持ちでない人もご安心ください!
長襦袢は美しくしてくれる必須アイテム
長襦袢は着物の魅力を引き出して、美しく見せてくれるアイテムです。
まずは着物を仕上げる補助アイテムとして使ってみましょう。
そして着物に慣れてきたら柄襟などを組み合わせておしゃれを楽しんでみましょう。