column コラム
【年代別】着物に似合うメイクとは?化粧のポイントもまとめて紹介!
2019.10.31「いつものメイクでいいのでは?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、着物のときに普段通りのメイクでは、アンバランスな印象になってしまうことがあります。
着物を着たときには、着物にふさわしいメイクを施すことが美しく見せるポイントです。成人式や結婚式といった特別な機会だけではなく、お祭りやデートなど、着物を着る機会はいろいろあるため、上手なメイクの仕方を知っておくと、イベントをより楽しむことができるでしょう。
今回は、着物姿を美しく引き立たせる、メイクのポイントや年代別の着物メイクをご紹介します。
目次
着物に似合うベースメイクとは?
着物メイクでまず気を付けなければならない点が、ベースメイクです。ポイントメイクも重要ですが、まずはすべての基礎となる着物に似合うベースメイクがポイントとなります。
化粧下地の付け方からファンデーションの塗り方まで、着物メイクの基本をしっかり押さえておきましょう。
1-1.着物メイクの土台作り
着物メイクは、のっぺりとした日本人顔に仕上げるのが基本です。
洋装のときのメイクは、シャドウやハイライトなどで陰影を付けたりして立体感を出すよう意識している方も多いでしょうか。しかし、和装のときは反対に平面的になるように意識します。
陶器のようにきめ細やかで美しく、マットな質感の肌を目指しましょう。
着物にあったメイクをするためにはまず、化粧下地でしっかりとした土台を作りこむことが大切です。化粧下地はさらっとしたタイプのものを選び、顔にしっかりと伸ばします。赤みやくすみ、色むらが気になる場合には、コントロールカラーを使うのがおすすめです。
コントロールカラーとは色のついた化粧下地で、ファンデーションを塗る前に使用することでお肌の色味を整え、きれいな土台を作ることができる下地アイテムです。気になる場所にコントロールカラーを馴染ませ、色むらをなくしておくと、ファンデーションを厚塗りしなくてもきれいに仕上がります。
1-2.ファンデーションの塗り方
土台がきちんと作れたら、次はファンデーションを塗っていきます。着物のときには、パウダーファンデーションよりもリキッドファンデーションのほうがおすすめです。パウダーファンデーションを使うとふわっと立体的な印象となりますが、カバー力のあるリキッドファンデーションなら、よりなめらかな陶器肌に近づけます。
ファンデーションの色味は、本来の肌の色よりも少しだけ明るい色のものを選ぶようにしましょう。オークル系よりもピンク系のほうが着物には向いています。着物には色白の肌が似合いますが、あまりにも白すぎると不自然になってしまうため注意してください。
また、顔と首の色の違いが目立たなくなるよう、襟足や首、耳などにもスポンジでファンデーションを伸ばしておきます。シミやそばかすが気になる部分には、コンシーラーを使い、厚塗りにならないよう注意しながら上手にカバーしてください。
仕上げに付けるパウダーは、明るめの肌色か透明で、なるべくきめの細かいものを選びます。テカリを抑え、マットな印象に仕上げましょう。
2.着物にはポイントメイクも重要!
着物にふさわしいベースメイクができたら、次はポイントメイクです。こちらも着物姿を引き立たせるようなメイクの仕方を意識しましょう。
アイブロウメイク、アイメイク、チーク、リップメイクのコツをそれぞれ解説します。眉やリップを華やかに仕上げるのに対し、アイメイクやチークは控えめにしておくことがポイントとなります。
2-1.眉は太くなだらかに
眉は顔の印象を左右する重要なポイントです。着物姿には、基本的にアーチ型の眉毛が似合うと言われています。眉頭・眉山・眉尻の3点を決め、あまり角度を付けず、なだらかな曲線を描くようにします。
また、着物を着るときの眉はいつもよりも少しだけ太く短く描くということを心がけましょう。
細い眉ではぼやけた印象になり着物姿には映えないため、着物の華やかさに負けないようなはっきりとした眉に仕上げます。やや濃い目に描くのがおすすめですが、眉頭は濃くなりすぎないように、ブラシやパウダーでぼかすと良いでしょう。
2-2.目は切れ長風を意識
着物のときのアイメイクは、切れ長風を意識しましょう。控えめでありながら、キリっとした和風美人という印象に仕上げるのがおすすめです。
アイメイクを派手にしすぎてしまうと浮いてしまうため注意してください。
- ■アイライン
まつげの縁すれすれに細く、長めに入れていきます。跳ね上がるような形にせず、目尻に合わせた自然な形で描くのがポイントです。 - ■アイシャドウ
肌に馴染みやすいベージュ系が基本です。青や緑といった色は浮きやすいためおすすめできません。着物のメインの色を入れると自然な雰囲気に、着物のワンポイントや帯に使われている色を入れるとおしゃれな雰囲気に仕上がります。 - ■マスカラ
黒のロングタイプを使い、目尻にはしっかりと重ね付けしてシャープな印象にしましょう。
まつげをあまりにカールさせすぎると不自然です。コームでとかしておくと目を閉じたときにフサっと美しく見えます。
2-3.頬はチークをほんのりと
着物のときのチークは、色白肌を引き立たせるように、ほんのりと薄く入れるだけで十分です。洋服のときのようなくっきりとしたチークは向いていません。
チークの色は肌に馴染みやすいローズピンクやオレンジ系がおすすめです。リップと同系色のものを使うと、バランスよく仕上がります。頬骨の一番高いところからこめかみのほうへ、ブラシでぼかしながら入れていきましょう。
2-4.リップは明るい色を
唇は、着物を着たときに特に目が行きやすい場所です。リップは明るめの色を選び、ふっくらと艶っぽく仕上げるのが着物メイクのポイントです。
普段使いのナチュラル系の口紅や、グロスだけというのは、華やかな着物とはアンバランスな印象になってしまいます。着物が赤やオレンジ系の色のときには赤い口紅を、着物が青や紫、ピンク系の色のときにはピンク系の口紅を使うとバランスがよくなります。
ファンデーションなどで唇の色を消してから、リップライナーでしっかりと輪郭を取り、色を乗せていくと美しく仕上がります。着物のときにはマットな口紅が向いていると言われていましたが、最近ではグロスなどで艶っぽくおしゃれに仕上げるのがトレンドになっています。
3.【年代別】着物メイクのポイント
基本の着物メイクについてご紹介してきましたが、着物を着たときは、年代に合わせたメイクの仕方にも気を付けなければなりません。
20代と40代では、選ぶべき着物も異なれば、ふさわしいメイクも異なります。
ここからは、年代別の着物メイクのポイントをご紹介します。
3-1.10代・20代の着物メイク
10代・20代は華やかな色や柄の着物を着ることが多いため、。メイクは控えめに感じる程度にして大人っぽさを演出するのがおすすめです。少し物足りなく感じられる場合には、目元や口元をワンポイントで明るくしても良いでしょう。
アイメイクはあまり凝りすぎないように、切れ長の和風美人を意識して仕上げます。口紅は赤色でマットな質感のものを使うと、大人っぽい印象となります。
3-2.30代の着物メイク
30代は、洗練された、こなれ感のある着物メイクが向いています。まずはベースメイクをしっかりと作りこみ、上品な印象を持たせましょう。化粧崩れはこまめに直すようにしてください。
年齢に合わせ、着物やメイクは少し落ち着いたものにするのが一般的ですが、地味な印象にならないようポイントメイクにはこだわりましょう。着物の色の中から一色を選んでアイメイクの中に取り入れるとおしゃれに仕上がります。
3-3.40代の着物メイク
40代になると、落ち着いた雰囲気の着物を着る機会が多くなります。口紅やチークなどは明るい色のものだと浮いてしまうため、着物のイメージに合わせた色味を選んで上品に仕上げましょう。
落ち着いた色味であっても、しっかりとメイクをしないとぼやけた印象になってしまいます。特にアイラインを細くしっかりと引くことが40代の着物メイクのポイントです。
4.まとめ
着物を美しく着こなすためには、着物にふさわしいメイクが欠かせません。ベースメイク、ポイントメイクそれぞれで、洋服のときとは違ったメイクの仕方を意識してみてください。
自分の年代に合わせた着物メイクを取り入れることも、おしゃれに見せる大切なポイントです。
着物メイクのコツをマスターして、着物でのお出かけを楽しんでください。