column コラム
桃の節句は着物レンタルでお出かけしよう!!
2020.02.24早いもので、関東では桜が咲いている地域もあるとのこと。
今年はお花見の時期も早まりそうです。
さて、3月と言えば桃の節句「ひな祭り」がありますね。
京都では、ひな祭りにちなんだ催しものが行われていますが、見慣れない方も多いので、京都のひな祭りでは、どのような催しものが行われているかご紹介していきたいと思います。
地元の方も、観光に訪れている方も、足を運んでみてはいかがでしょうか?
ひな祭りとはどんな行事?
現代では、女の子の健やかな成長を願って行われている「ひな祭り」ですが、元をたどると女の子の為の行事という認識ではなかったようです。
「桃の節句」と言われ、全国各地でひな人形が飾られ、皆さんもご存知の雛あられや、ちらしずしなどがふるまわれる華やかな行事の一つでもあり、幼少期の女の子をひな人形に見立てて、厄災の身代わりとなってもいらう意味がありますが、元は中国から伝わったと言われる「五節句」の行事の一つ「上巳(じょうし、じょうみ)」から来ています。
季節の節目には、よく体調を崩すと言われることもあり、昔から邪気が入りやすいと言い伝えられてきました。
中国では、身を清める意味を込めて、川で体を洗うという風習があったそうですが、これを日本では、川に紙人形を流し邪気払いをしていたとされています。
人形を流すこの風習が、ひな祭りの行事でも行われている「流し雛」として受け継がれています。
「上巳」が広まると同時期に、平安時代の貴族の子供たちの間で「雛あそび」が流行していました。
雛とは、「可愛い」や、「小さい」などの意味がありますが、この子供の間で流行していた「雛あそび」と「上巳」が重なって、現在の「ひな祭り」が生まれました。
川に流されていた人形は、やがて時代の流れとともに飾られるようになり、江戸時代に入る頃には「女の子の為の行事」として定着したと言われています。
※《五節句》1月7日「人日(じんじつ)七草がゆ」3月3日「上巳(じょうし、じょうみ)桃の節句」5月5日「端午(たんご)菖蒲の節句」7月7日「七夕(たなばた)星祭」9月9日「重陽(ちょうよう)菊の節句」
「流し雛」で有名な下賀茂神社
京都でも有名な観光スポットの一つ「下賀茂神社」。
国宝や重要文化財が多く、見るたびに圧巻の一言。
そんな下賀茂神社の「ひな祭り」では、現代のひな祭りの原型でもある「流し雛」が有名です。
毎年多くのご家族連れが、子供の無病息災を祈願し、さんだわらと言われる藁で包んだひな人形をみたらし川に流す催しが行われています。
100名限定でのみ、「さんだわら」をみたらし川に流すことができるので、早朝から多くの方が下賀茂神社を訪れます。(※さんだわらは有料で購入となります。)
この「みたらし川」とは、加茂の七不思議の一つとされていて、土用に清水が湧き出ることから、その水泡を団子に見立てて、みたらし団子と名付け発祥としたそうです。
みたらし川で行われる流し雛もそうですが、土用の丑の日にこの湧き出る清水で体を清めると、病気にかからないと言われていて、無病息災に祈願に来る方が多くいます。
通年を通して老若男女問わず楽しめる祭事が行われているので、気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
春を告げる風物詩として有名な「久美浜ひなまつり」
京都府内で一番早く、そして長い期間ひな祭りを楽しめるのが、「久美浜のひな祭り」。
自然豊かな京丹後市は、織田信長の家臣でもあった豪商稲葉本家が有名。久美浜や、周辺地域の振興に大きく貢献しました。
この豪商稲本本家の嫁いり道具として持参され代々受け継がれたと言われる、江戸時代のひな人形御殿雛が飾られていて、歴史を感じさせる貴重なひな人形を拝観できます。
また、地元の女性人が和紙やちりめんで作る竹雛も有名。
こちらは購入可能とのこと。
手作りのひな人形をお土産に購入するのも良いですね。
松尾大社で盛大にひな祭りを
京都市内でも歴史が古いとして知られている「松尾大社」。
恒例行事として人気のひな祭りでは、毎年多くのご家族連れで賑わうそうです。
「松尾大社」でも流し雛があるそうですが、下賀茂神社とは違い、お内裏様とお雛様を書いた短冊を器にのせて川に流します。
この短冊に願いを込めて流すことができ、ご家族でこの流し雛を楽しんでいる様子がうかがえます。
流し雛を終えた後は、紙で作るひな人形が子供たちに大人気。
親子で試行錯誤しながら作るひな人形は、思い出作りにもピッタリ。
毎年参拝客が多く、会場が満員となりますが、2020年は残念ながらひな祭りの催しは中止となっています。
しかし、松尾大社は最強のパワースポットとして知られており、「願い事をなんでも叶えてくれる」として有名。
京都にきたら一度は訪れたい人気のパワースポットの一つです。
ひな祭りは着物レンタルで春を楽しむ
季節の節目を分けるという意味を持つ「節句」。
3月3日は、春の訪れを告げる日でもあります。
この時期は、観光にも適していて、京都では、梅や桜など美しい花をめでることができます。
古都京都ならではと言えば、何といっても「着物レンタル」。
日本の伝統衣装の一つとして、日本を象徴する衣装でもあります。
京都では、着物をもっと身近に感じてもらえるように、あらゆる場所に着物レンタル店があります。
日本の中でも、指折りの観光スポットが目白押しの京都。
着物との相性も抜群で、観光に訪れる方の多くは、着物で観光を楽しんでいます。
春を象徴するかのように、桜が咲き、京都の街が桜の柔らかな雰囲気に包まれます。
一年の中でもひときわ観光客が訪れるこの時期に、着物レンタルで、春の訪れを楽しんで見てはいかがでしょうか?
きっと素敵な思い出作りになるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
京都各地で行われている「ひな祭り」。
有名な場所をご紹介しましたが、まだまだ京都市内のいたるところで「ひな祭りが」行われていますので、京都観光のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
春の訪れにピッタリな、楽しい観光になること間違いなしです。