column コラム
着物は洗濯できる?知っておきたい正しいお手入れの仕方
2021.05.02着物に汚れがついてしまったときには洗濯はできるのでしょうか?
洋服と同じように汗などの汚れがついてしまいますので、着た後にそのまま放置してしまうのはNGです。
今回は、着物の洗濯方法と、ご自宅でできるお手入れについてご紹介します。
目次
着物は洗濯できる?美しさを保つためのお手入れ方法は?
着物を着たあとには必ずお手入れを行うようにしましょう。
ただし、間違った方法で洗濯してしまうと着物の傷みの原因になりますので注意が必要です。
そもそも着物は洗濯できる?
着物は使用されている素材によっては自宅で洗濯することができます。
化学繊維が使用されているものや、洗える着物として販売されているものは自宅で洗濯できますが、必ず取り扱い表示を確認しましょう。
特に、洋服と同じように洗濯機を使って洗う場合は、着物が傷んでしまうこともあるので注意が必要です。
正絹などの着物や刺繍が入った着物は、手洗いが基本です。
自宅で手洗いする場合は、かなり慎重に取り扱う必要があるため、時間や手間を考えると、クリーニングに持っていったり、専門の業者にお願いするのがおすすめです。
せっかく洗濯をしても着物の傷みの原因を作ってしまうのであれば、プロに任せてしまいましょう!
着物にシミを残さないことが大切
着物の洗濯を業者にお願いするとなっても、着物にシミができている状態では、完全に落とすことが難しい場合があります。
汚れができてしまったらすぐに洗うか、業者に依頼するようにしましょう。
また、脱いだ着物や襦袢をそのまま放置するのも避けるのがベストです。
冬場でも汗や皮脂がついてしまうため、そのまま放置するとシミになる恐れがあります。
着物が汚れたら応急処置をしよう!
自分では着物の洗濯ができない場合や、業者に依頼するまでに少し時間が空いてしまう場合は、汚れの応急処置をしましょう。
洗濯前に応急処置をしておくと、シミになりにくく、キレイな状態をキープしやすいですよ。
ここからは、着物にできるやっかいなシミの応急処置方法をご紹介します。
汗や皮脂
着物を着るときに使う長襦袢や肌襦袢は、汗や皮脂が着物に付くことを防いでくれます。
汗や皮脂は襦袢全体に付着するため、応急処置をするよりも洗濯ができる長襦袢や肌襦袢を選んでおくと、着物を脱いですぐにお手入れができますよ。
また、夏場は麻などの風通しが良く涼しい素材を選んでおくことも洗濯をラクにする手段の一つです。
ファンデーション・口紅・日焼け止め
女性の着物汚れで多いのが、化粧品関連です。
ファンデーション・口紅・日焼け止めなどは油性の汚れなので一度付いたら落とすのが難しいためすぐに対処しましょう。
汚れがついた箇所を濡れたタオルで優しく叩いて、タオルに汚れを移しましょう。
水だけで落とせない場合はベンジンを染み込ませてみましょう。
ただし、着物によってはベンジンで変色を起こしてしまうこともあるので要注意です。
汚れがとれないからと言って強く擦るのは絶対に避けましょう!
着物が傷んだり、汚れが繊維に染み込んだりする原因になります。
油性の汚れはできるだけ早く業者に依頼して洗濯しましょう。
食べこぼし・飲みこぼし
お茶やコーヒー、お醤油やソースをこぼしてしまった場合は、水で10倍程に薄めた中性洗剤やおしゃれ着洗剤をタオルに染み込ませて、汚れがついた箇所を優しく叩きます。
汚れがとれないからと言って強く擦るのは絶対に避けましょう!
着物が傷んだり、汚れが繊維に染み込んだりする原因になります。
汚れが取れない場合は無理に洗濯せずに業者に依頼しましょう。
泥はね
雨の日や雨上がりの着物でのお出かけで、裾に泥がついた場合は、一旦乾かします。
完全に乾いたらブラシなどで払うようにします。
泥水がシミになっている場合は、水で10倍程に薄めた中性洗剤やおしゃれ着洗剤をタオルに染み込ませて、汚れがついた箇所を優しく叩きます。
汚れがとれないからと言って強く擦るのは絶対に避けましょう!
着物が傷んだり、汚れが繊維に染み込んだりする原因になります。
汚れが取れない場合は無理に洗濯せずに業者に依頼しましょう。
着物の洗濯は丁寧に!応急処置で対応が◎
着物の洗濯に慣れてないうちは、業者に依頼するのがおすすめです。
シミになる前に応急処置は忘れずに行いましょう。